山形さくら町病院/かみのやま病院 広報誌
日本では、高齢化人口の増加に伴い「認知症」という言葉も定着し、身近なものとして受け止めている方も多くなっているのではないでしょうか。数年後には3~4人に1人が65歳以上という時代がやって来ます。その時にあわてないために、また、現在ご家族の介護や認知症に関する悩みでご心痛の方に、認知症デイケアの看護師として助言をさせていただきます。
認知症と上手に付き合うために大切なことは認知症を理解し、振り回されないことです。
認知症とは、もともと正常に発達した知能が、脳の病気や障害により持続的に低下した状態のことを言います。
認知症の症状を理解しておくことは、日常生活におけるさまざまな問題行動の解決の糸口や温かいサポートにつながり、介護者の負担軽減ともなります。
主な症状は5つあります。
このように、一つの体に多くの障害をかかえることになり、病気の進行によりさまざまな混乱行動を起こすことになる訳です。
以下のようなことが重要だと考えています。
やさしく、ゆったりと…
認知症になると、自分の状態や感情を人に伝えることが困難なります。周囲の方がよく観察し、適切なコミュニケーションをとることを通して、ご本人に『安心出来る居場所である』と感じていただけるような接し方が大切なのではないでしょうか。
認知症デイケアセンターあららぎの里 看護師 庄司 ミサヲ