山形さくら町病院/かみのやま病院 広報誌
昔の人は、よく歩きました。この「歩くこと」により足の筋肉が鍛えられます。足の裏への刺激は、中枢神経への刺激となり、血液の循環を良くし、ホルモンの分泌を促します。体のバランスも整えられ、肉体は言うに及ばず脳の老化も防ぐことができるとも言われます。
歩くという運動は、腹筋を鍛え、体全体の70%の骨や筋肉を鍛えるという天才的なマッサージ師にもなるのです。
足には、内臓諸器官の病気を調整する経穴(ツボ)が点在しており、体には、ツボを結んで全身を巡っている「経絡」という目に見えないルートが走っています。
また、足裏の感覚はとてもデリケートなのです。ご存じの方も多いと思いますが、「反射区」が足にあることが分かっており、さまざまな施術が行われています。
しかし、現代は、歩くことが少なくなっています。そこで、簡単にできる足への刺激を紹介します。
30回くらい、片足ずつ行います。足の組織がゆるみ、自律神経を整え、気血の流れが良<なります。
相手がある時には、膝に相手の足を乗せてやってあげたり、やってもらうのが、楽で効果的です。
現在の機能の維持と向上を目指し、できることから、毎日行ってみてはいかがでしょうか。
上山病院 看護師 斉藤清子