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からだ 夏 水分補給を大切に!

暑い夏が来ます。この季節、気をつけたいのが熱中症です。真夏の暑さや運動で多量の汗をかくと、体からたくさんの水分がうばわれ、熱中症にかかりやすくなります。予防のためにしっかりと水分補給をしましょう。

◎水分の役割

私たちの体の60〜70%は水分です。水分は、体内の循環を一定に保つ、大切な役割をはたします。健康を保つための栄養とともに重要なのです。

  1. 栄養素や酸素を運ぶ(血液)
  2. 老廃物を体外に出す(尿)
  3. 体温を調節する(汗)

◎水分の補給をしないと

日差しが強い戸外の作業では多くの汗をかきます。激しい運動をしなくても、家でじっとしていても汗をかきます。こまめな水分補給が必要です。

※体重50kgの3%は、1.5リットルにあたります

水分の不足がおこると、血液がドロッとして血管が詰まりやすくなるため、心筋梗塞や脳梗塞の原因になることもあります。便秘など日常的な症状の原因となることもあるので、注意が必要です。

◎水分補給のタイミングと摂取の量は

のどが渇いた、という時はすでに体内の水分が不足しています。運動能力の低下を防ぐには、のどが渇く渇かないという感覚に頼らず、定期的に補給しましょう。 特に、朝目覚めた時、運動の前後の水分補給は習慣づけることをお勧めします。朝の身体は睡眠中の発汗や呼吸で軽い脱水症状にあります。運動や活動をする 時、水を飲みましょう。

※まずは一口でも、運動前に水を飲みましょう

※のどの渇きに応じて飲むようにします

※食前であればたくさん飲むのは控えましょう

◎水分補給に適しているもの

熱中症を防ぐために体が要求しているのは、糖分ではありません。甘い炭酸飲料やジュースは必要ありません。水、お茶が適しています。スポーツ飲料もいいので すが、砂糖が多く含まれており、2倍位に薄めて飲みましょう。また、夏野菜は水分を多く含んでいます。たっぷりのビタミンも含まれているので暑さで弱る胃 を刺激し消化を助けます。暑さでのぼせた体を冷やす働きもあるので、積極的に摂り、抵抗力をつけ強い体にしましょう。

上山病院 管理栄養士 鏡久美子