こころの宅配便 あいあい

わたしの作品 刺し子

「作業療法で刺し子をやっていると、体も心もすっきりして気持ち良くなり、体も良くなり、とても食べることもうまく楽しく、毎日が楽しくなりました。裁縫が好きでボケないようにやっています。作業療法に行くのが楽しみです」(S子)

裁縫は遥か昔から人々の生活に深くかかわっています。幼少時から生活技能の一つとして慣れ親しんだ人も多く、当院の作業療法でも人気の作業です。もちろん「裁縫はあまり経験がなくて…」という方でも、縫い方や糸の配色をちょっと工夫するだけで、思った以上にきれいな作品が出来上がります。今回紹介して頂いた方の言うとおり、図面や構成を考えながら縫うことが、脳にも良い刺激になります。細かい作業の繰り返しで忍耐力も必要ですが、それらが紡ぎ合わさることで完成した時の達成感はひとしおです。また、生地を縫い合わせて形作る他にもお好みの図柄を刺繍することで、より素敵に愛着の涌くものになるのではないでしょうか?
衣類、クッション、ぬいぐるみ、今はやりのエコバッグなどなど…実生活から趣味の領域まで、ライフスタイルに合わせた様々な物を作り出すことができるのが、裁縫の大きな魅力だと思います。

作業療法士 高堰 悟