山形さくら町病院/かみのやま病院 広報誌
「認知症」はだれにでもおこりうる可能性のある脳の病気です。病院や施設では専門家がチームをくんで看護やリハビリを行い認知症の進行を遅らせ症状を改善するよう、またご家族の介護負担を軽減できるようにサポートしています。
認知症になると家の中にとじこもる生活が多くなりがちです。そのような状態が長く続くとものを考えたり判断したりする精神機能や活動意欲などがどんどん衰えていき症状の進行をはやめてしまうことになります。そこで日常生活では次のことにこころがけましょう。
生活習慣を見直しメリハリのある暮らしをおくりましょう
(掃除・家事・庭仕事・畑仕事など)
とじこもり、寝たきりを防ぎ生活空間を広げましょう
(地域活動やサークルヘの参加・保健・福祉サービスの利用など)
気分転換をしてストレスをためこみすぎないようにしましょう
(カラオケ・スポーツ・手芸・茶話会など)
自分のできる範囲で継続できるものをみつけてみましょう
(ラジオ体操・ストレッチ・散歩など)
最近「脳トレ(脳力トレーニング)」という言葉をよく耳にしますが脳トレとは、脳機能や記憶力、創造性、学習能力など各種知的能力を向上させるためのトレーニング法で認知症のリハビリにも多く取り入れられています。体を使うことは脳を使っているのと同様で、手を使っている時には手だけが勝手に動いているのではなく頭で一度考えてから手に命令を送り動かし行動しています。
脳トレの方法としてゲームソフトや計算法、ぬりえなどさまざまなものも販売されています。自分の興味あるものから始めてみてはいかがでしょうか。はじめからうまくできるできないはあまり気にせず楽しみながら頭を使う時間を少し増やしてみましょう。
わざわざお金を出してまで…という方に時間や場所を選ばずすぐにできる指体操をおすすめします。
山形さくら町病院 田村 良子