山形さくら町病院/かみのやま病院 広報誌
私は、作業療法で粘土を使って、スイーツデコレーションを作っています。最初はかわいくって、作ってみたいと思って作り始めました。粘土がすぐかんそうしてしまったり色をつけるのに苦戦したり四苦八苦しながらのスタートでした。でも、だんだん形になって出来上っていくのが目に見えてくるとうれしくなって、今度はこんなのが作りたいとか思えるようになりました。作業療法をするのが楽しみになっています。
最初のころは一人で作業していたけれど、今は何人かの人で一緒にスイーツデコレーションを作っています。一人より話すせいか、一人でやっている時よりアイデアが出るようになってきました。作っている作品は本当のドーナツやクッキーみたいで、作っている感じもお菓子を作っているようで、粘土だとわかっているのにおいしいそうと感じるのが不思議です。見ていると甘い香りがしてきそうです。最近は、花、バラやくまなどを作ったりして、組み合わせも増えてはなやかな物が出来てきました。
(ペンネーム・いちご)
今回ご紹介するのは、最近一般的にも流行をみせつつあるクレイアートです。粘土でスウィーツやキャラクターなど自分の好きな形を作り、金具などをつけアクセサリーにしたりフォトフレームのデコレーションにしたり、といろいろできます。生活上で使える物が直接作れるのでオリジナルグッズ作りには最適かと思います。粘土という材質は、形が自由になる反面、定まりにくいところもあり、難しく感じるかもしれませんが、思い通りの形になった時の嬉しさは格別です。
当院の作業療法で利用するのは初めてでしたが、いちごさんが先駆者となって取り組んでいます。いちごさんのアレンジで色々な作品を見せていただきますが、見ているだけでも楽しさが伝わります。今では何人かそれをお手本にチャレンジしている方もいて、輪が広がっています。
(作業療法士 熊谷史江)