こころの宅配便 あいあい

「日焼け」してしまったら…

海水浴、スキーなどを楽しむとき、サンスクリーン剤をつけていても、完璧な紫外線防止は難しいものです。思いのほか強く焼けてしまった、ということもよくあります。日焼けを軽く考えていると、知らぬ間に皮膚の老化が想像以上に進んでしまいます。浴びてしまった紫外線は、後悔しても始まりませんので、日焼けしてしまった後こそ、スキンケアは徹底しましょう。

皮膚が赤くなったりヒリヒリしているようであれば、それは、炎症を起こしているということです。直ちに炎症を鎮めることが必要です。最も簡単で基本的なこと、それは、ヤケドと同様、「冷やす」ことです。冷たいタオルをあてる、流水をかける、クールパックをするなどして、とにかく皮膚を冷やします。カーマインローションや、爽快感のあるローションを使うのも効果的ですが皮膚が敏感になっています。使い慣れたものを使いましょう。

その次に必要なこと、それは、皮膚の「安静」です。日焼けで痛んだ皮膚には、普段使っている化粧品でも、強い刺激になることがあります。慌てて色々な化粧品をつけたりすると、トラブルを大きくしがちです。化粧水なども一時的に休みです。勿論ファンデーションもです。この時期は、何もつけずに炎症が治まるのを待つのが一番です。

火照りが治まって、皮膚の状態が落ち着いたら、本格的なケアを始めましょう。日焼けした皮膚は乾燥しているので、保湿効果の高い化粧水などをつけるとよいでしょう。

ひどい日焼けをしてしまうと、皮膚症状だけでなく、頭痛、発熱といった、全身症状を呈することもあります。皮膚科医の診察を受け、消炎剤を内服したり、外用剤として皮膚に外用すると、症状が軽く済むでしょう。水ぶくれ(水疱)が出来てしまったら、自分では破かずに医師に任せることが大切です。

山形さくら町病院 高畠 有理