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上山病院第50回病院祭を迎えて

病院祭の歴史を振り返ると、昭和34年第1回文化祭が開催されている。当時は作品展示が主だった様だ。昭和49年第16回文化祭で模擬店が出され、その2年後第18回文化祭模擬店では地域、行政や関係機関に招待状を出し、56名の来院と記録されている。

昭 和40~50年代には全国的に精神病院の開放化が進められ、当院も院内外、地域への開放を展開。偏見やトラブルもある中、地域の方々に精神病院を「見て・ ふれて・体験して」理解して頂こうと、昭和59年から日曜日に模擬店を開催。中川地区福祉村全戸への案内状配布、市報や有線放送での案内、バスでの送迎な どにより、625名の皆さまが来院され新聞にも大きく取り上げられた。

平成2年第32回より「病院祭」と改め、「地域と ともに」をテーマとした。第40回では開会セレモニーを開催、市内の田植え踊り保存会の皆さまに出演頂いた。この10年の開会セレモニーでは市内外の多く の皆さまの協力を得、今年は、和太鼓、徳内ばやし、花笠踊り、神輿の皆さまに病院祭を盛り上げて頂いた。また、毎年大盛況の地元金谷地区野菜研究会の新鮮 野菜と上山市内の高松観音裸餅つき、そして、患者さまの作品展、作
品作り体験コーナー、職員による模擬店、健康相談等々、にぎわっていた。

「文 化祭・病院祭」を開催し半世紀、ここ数年の日曜模擬店には1,000名を超える皆さまが来院され、地元中川地区のみならず多くの皆さまに承知頂いていると 自負している。今後も、年に一度ではあるが、患者さまと職員が、地域の皆さまとふれあいのできる病院祭を大切にして行きたい。

上山病院第50回病院祭に来院頂きました皆さまには本当にありがとうございました。またご協力頂きました関係各位には心より感謝申し上げます。上山病院は地域に開かれた病院」として地域との連携をより深め、皆さまの健康作りのお役に立てるように一層努力して参ります。

上山病院レク療法係長 大場朗