山形さくら町病院/かみのやま病院 広報誌
「あいあい」をご愛読いただいて、ありがとうございます。これまで、当院の医療サービスを地域の皆様に知っていただくために、情報発信の一手段として、「あいあい」を定期的に発行してきましたが、この度紙面を改め、もっと読みやすいものに変えていきます。
当院は大正年代に、東北地方で2番目の民間精神医院として歩み始めました。創設者二本松錠医学博士の、心を病んだ人々の苦しみを早く癒し退院させ家族の負担を軽くすることが当院の社会的使命である、との思いは、90年以上経っても引き継がれております。でも、私共は伝統に胡坐をかくつもりは毛頭ありません。むしろ、それに更なる磨きをかけ進んでいきたいと考えております。
本年度から運用開始になる山形県第6次地域医療計画に5疾病5事業がうたわれ、精神科医療の重要性が位置づけられるようになりました。これは日本で近年、精神障害で苦しむ人々が増加しているため、国家方針として精神科医療の再編に取り組むことの反映です。
当院は、精神科救急、慢性期のリハビリテーション、児童思春期から老年期の人生の節目に起こる様々な精神障害までの対応が可能なオールラウンドプレイヤーだと自負しております。兄弟病院の上山病院は勿論、他の医療機関や行政機関、社会資源との連携を密にし、良質な精神科医療を展開し、患者さんに寄り添ってまいりたいと思います。
「あいあい」は、これからも当院の活動内容や精神障害に関する様々な情報をお伝えします。当院の多職種にわたるスタッフがそれを担います。お読みになったご感想やご意見を寄せていただければ幸いです。
今年もたくさんの新入社員を迎えることができました。新しい力と研修等を通してより質の高くなった職員の力で、もっともっと地域から信頼される病院づくりをしてまいります。
今後ともご指導とご鞭撻の程をよろしくお願い致します。
山形さくら町病院 院長 横川 弘明