こころの宅配便 あいあい

2009春号No51

うつ病とうつ病らしい病気

2009/04/29

うつ病の患者さんは年々増え続けていると言われています。つい最近、すでに100万人を超えたと報告されました。そのため、うつ病はこころの風邪だなどと気軽に呼ばれるようにまでなっています。

でも、うつ病は本当にそんなに増えているのでしょうか。そして、うつ病は本当にそんなに軽い病気なのでしょうか。

気分が沈むのがうつ病か?

気分が憂鬱だ、気力がでない、頭がはたらかない、考えが悲観的だ、食欲がなくて眠れない…こんな症状があると「うつ病」だと簡単に決め付けられる傾向があるようです。

しかし、これは必ずしも正しくありません。うつ病と似た症状があるけれども、本当はうつ病ではない病気も沢山あるのです。ですから、うつ病らしい症状があるから、うつ病だと単純に診断するわけにはいきません。

なにが増えたのか?

もしかしたら、最近増えているのはうつ病ではなく、うつ病に似ている他の病気の方なのかもしれません。実際にそういう報告もなされていますが、これはとても大切なことです。

なぜならば、初期の診断が間違ってしまうと、いくら治療を続けても、症状がかえって悪くなったり、長引いたりしてしまうことがあるからです。

薬を飲めばうつ病は治るか?

その通りです。

診断が正しくて、薬の種類と量が適切であれば、ほとんどのうつ病の患者さんは治ります。問題はそうでない場合です。

うつ病の患者さんの9割近くは、最初内科や婦人科など精神科以外の病院を受診することがわかっています。そのため、うつ病とそうでない病気を誤診したり、漠然と抗うつ薬を処方されていたりすることも多いと聞いています。最近の抗うつ薬は副作用が少なく、非常に使いやすくなったこともその一因だとは思いますが…。

医者を選ぶのも治療のひとつか?

余談ですが、先日、テレビで「うつ病治療常識が変わる」という番組が放映されました。その中で、こういう医者には注意しなさいと繰り返していたものを以下に紹介します。勿論自分自身の反省をこめてですが。

  1. 薬の処方や副作用について説明しない
  2. いきなり3種類以上の抗うつ薬をだす
  3. 薬がどんどん増える
  4. 薬について質問すると不機嫌になる
  5. 薬以外の対応法を知らないようだ

上山病院病院機能評価認定取得

2009/04/29

上山病院は、(財)日本医療機能評価機構の実施する病院機能評価の認定を取得いたしました。

病院機能評価とは、医療機関の機能充実や向上を図るために、上記機構が第三者機関として医療機関の機能を評価するものです。

上山病院は、今後とも、ご利用の皆さまを中心とした医療の実践を通し地域社会へ貢献してまいります。

「日焼け」 してしまったら…

2009/04/29

日光浴は、古くから、健康のために良いと推奨されてきました。しかし、一九九八年の母子健康手帳から、「日光浴」の文字が消え、「外気浴」に替わったのです。健康のためにわざわぎ紫外線を浴びる必要はなく、紫外線の悪影響を子供の頃から考えましょうという流れになってきました。今では数少なくなった、日光浴の長所の一つとして、ビタミンDが作られることが知られていますが、これも、一日に数分間、顔や手の甲に紫外線を浴びれば十分と言われています。つまり、普通の日常生活だけで十分なのです。

「日焼け」とは何でしょう。医学用語では「日光皮膚炎」といい、太陽によるヤケドを意味します。日光を浴びた後、赤く炎症を起こしている状態をサンバーン(sunburn)、数日後、色素沈着して褐色に落ち着いた状態をサンタン(suntan)と区別されています。紫外線に当たった皮膚は、4、5時間後から赤くなり始め、24時間後が赤さのピークとなり、そのあとは、だんだん赤みは消えていきます。更に3、4日後頃から皮膚の色素細胞がメラニンを増やし、色素沈着を起こします。つまり、褐色になるのです。赤くなりやすい人、ほとんど赤くならず褐色になる人など様々ですが、皮膚を作っている細胞の働きの差によるものです。メラニンを作る働き具合は、遺伝的に決まっており、同じ日本人でもかなりの差があります。この細胞は、数そのものは人種による差はありません。

メラニンは、太陽光からの皮膚への刺激に対抗して紫外線を吸収、錯乱し、紫外線から身体を守ってくれる働きがあります。しかし、メラニンが過剰に生じた部位は、シミの原因になり、皮膚の奥まで届いた紫外線は、深いシワの原因になります。その他、紫外線は、皮膚ガンの発生原因、身体を守る免疫機能の低下の原因など、身体には悪いことのほうが多いのです。今からでも遅くはありません。紫外線対策は、しっかりとしましょう。

山形さくら町病院 高畠有理

旬を食べる 新緑の山は山菜の宝庫

2009/04/29

新緑が映える頃、山は山菜の宝庫となります。自然の恵みであり自然食である、わらび、こごみ、うど、みず、ふき、そして、あいば(地元ではこう呼びます)などなど…。さまざまな山菜料理の味は絶品であることはまちがいなしです。

今回は、わらびを使いました。

わらびの白和え

材料(4~5人分)

・わらび(あく抜きしたもの)…200~300g
・木綿豆腐…1丁
・A

・B

作り方

  1. 木綿豆腐はふきんに包み、重しをして厚みが半分位になるまで水気を切り、裏ごしをしてからすり鉢でよくする。
  2. ①にAをすり混ぜながら加えて、ボウルに移し冷蔵庫で冷やす。
  3. わらびは、根元に近い堅いところを切り落とし、2cm程度の長さに切りそろえる。
  4. Bで汁がなくなるまで煮て、ザルにあけて冷ます。和えるまで冷蔵庫に…。
  5. 器に盛る直前に冷たい②と③を和え、盛り付ける。

※生わらびは灰であく抜きするのが一般的ですが、入手が簡単で後片付けが楽な重曹を使います。今回使用の分は、2リットルの熱湯に重曹大さじ1を入れてわらびを浸し一晩おきます。わらびの硬さは、重曹を多めに使ったり、わらびを浸してほんの少し沸騰させたりすると柔らかくなります。翌日、苦味が強い時は水を数回変えて浸してください。

上山病院療食科調理師 高橋きね

山形さくら町病院 病院祭のお知らせ

2009/04/29

5月31日・日曜日・10:00~14:30病院祭を開催します。

新病院のご紹介や、皆さまに楽しんでいただけるような企画をいたします。

たくさんの皆様のお越しをお待ちしております。

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