こころの宅配便 あいあい

2009夏号No52

認知症の理解

2011/11/30

日本では、高齢化人口の増加に伴い「認知症」という言葉も定着し、身近なものとして受け止めている方も多くなっているのではないでしょうか。数年後には3~4人に1人が65歳以上という時代がやって来ます。その時にあわてないために、また、現在ご家族の介護や認知症に関する悩みでご心痛の方に、認知症デイケアの看護師として助言をさせていただきます。

認知症と上手に付き合うために大切なことは認知症を理解し、振り回されないことです。

認知症とは、もともと正常に発達した知能が、脳の病気や障害により持続的に低下した状態のことを言います。

認知症の症状を理解しておくことは、日常生活におけるさまざまな問題行動の解決の糸口や温かいサポートにつながり、介護者の負担軽減ともなります。

主な症状は5つあります。

  1. 日にちや時間や場所、人物の見当がつけられなくなる(見当識障害)
  2. 言葉がうまく話せなくなったり、相手の言葉を理解出来なくなる(失語、言語障害)
  3. いつもしている動作が出来なくなる(衣装を着たり脱いだり出来ない、使い慣れている道具が使えないなど)(失行)
  4. 物の置き場所や使用目的がわからなくなる、体の部分が認知出来なくなる、鏡に映る自分が誰だかわからなくなる(失認)
  5. 物事を具体的に進めていく能力が損なわれる(それまでにしていた料理、洗濯、掃除が出来なくなる)(実行機能障害)

このように、一つの体に多くの障害をかかえることになり、病気の進行によりさまざまな混乱行動を起こすことになる訳です。

 

適切なケアの基本

以下のようなことが重要だと考えています。

  1. 物忘れを責めない対応
  2. 耳を傾け、気持ちや訴えを受け入れる
  3. 残っている健康な身体機能への働きかけ
  4. 不安を理解し、解消に努める
  5. ストレスの軽減
  6. 生活環境を整える(安心出来る居場所に)
  7. 会話や伝達はわかりやすい言葉で簡単に

コミュニケーションのポイント

やさしく、ゆったりと…

  1. 本人の『今』の気持ちを大事に
  2. 本人の気持ちを感じながら
  3. わかりやすいなじみの言葉で
  4. 一度にたくさんのことを伝えない
  5. 本人を敬い丁寧に伝える
  6. 言葉以外のコミュニケーションを有効に
  7. 説得ではなく納得を

 認知症になると、自分の状態や感情を人に伝えることが困難なります。周囲の方がよく観察し、適切なコミュニケーションをとることを通して、ご本人に『安心出来る居場所である』と感じていただけるような接し方が大切なのではないでしょうか。

認知症デイケアセンターあららぎの里 看護師 庄司 ミサヲ

サンスクリーン剤

2009/11/30

一般に「日焼けどめ」として販売されているサンスクリーン剤には、SPFや、PAといった表示がされています。

SPFは、UVB遮断効果の指標です。赤くなる日焼け(サンバーン)を起こすまでの時間がどれだけ延びるか、を示しています。例えばSPF20なら、何も塗らない状態に比べ、20倍赤くなりにくい、ということを示します。

PAは、黒くなる日焼け(サンタン)を起こすまでの時間を延ばす力を示します。PA+は2~4倍に、PA2+は、4~8倍に、PA3+は、8倍以上になります。ただし、紫外線防止力の強いものは、皮膚への負担も大きくなりがちです。自分にあったものを選びましょう。

また、サンスクリーン剤に、「紫外線吸収剤」や「紫外線散乱剤」と記載されているものを目にしたことがあるのではないでしょうか。

「紫外線吸収剤」は紫外線を吸収して、熱エネルギーなどに変える成分です。科学物質なので、皮膚を刺激する事があります。かぶれることもあるので、注意が必要です。「肌が弱い」人は、気をつけましょう。

「紫外線散乱剤」は、紫外線を跳ね返す成分です。酸化チタン、酸化亜鉛など、金属の粉がよく使われます。肌に優しいのですが、白浮きしやすいのが欠点です。

最後に、SPF、PA値についての意外な落とし穴をひとつ。SPF、PA値というのは、日焼け止めを皮膚1平方センチメートルあたり2ミリグラム塗った時の数値として測定されているのです。しかし、一般的に、女性が日焼け止めを塗る場合、この5分の1程度しか塗っていないといわれています。逆にいうと、普段使う量の5倍は塗らないと期待通りの効果は出ないということになります。サンスクリーン剤のSPF、PA値を過信しないようにして、正しい量を塗り、こまめに塗り直しましょう。

山形さくら町病院 高畠 有理

山形さくら町病院 病院祭開催

2009/11/30

山形さくら町病院 病院祭開催は、前身である「二本松医院」の開設が大正11年4月26日であることから、季節のよい1ヶ月遅れのこの時期に開催していました。病院改築で中断していた病院祭が、「さくら町病院ふれあいまつり」と名称を変更するとともに、装いも新たに、5月31日の日曜日に4年ぶりに開催しました。

当日はあいにくの雨となりましたが、1千名近い皆様にお越しいただき大盛況となりました。模擬店舗14店及び抽選会場を正面駐車場に設営、作品コーナー・相談・測定コーナーを外来中央待合に設置して、精神科理解を深めていただくと同時に、新装の山形さくら町病院の一端を目にしていただくことで、地域に開かれた病院としての印象をご覧いただけたことと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

旬を食べる 夏と言えば そうめん !!

2009/11/30

夏、暑~い時に、食欲をそそる食べ物と言えば、するすると冷たい汁で食べる素麺ではないでしょうか。のどごし良く、一気に食べる、あ~、美味しい。

今回は、おいしいそうめんの食べ方についてお話します。私が一番好きなのは、鯖缶を使った冷たい汁で食べるそうめんです。

まず、花かつおと昆布でだしを取り、昆布と花かつおを取り出しただし汁に、しょうゆ、酒、みりんを少々入れます。そのだし汁に、鯖缶を缶ごと加えます。鯖を軽くほぐして付け汁の完成です。少し冷めてから冷蔵庫で冷た~く冷やしてください。

薬味は、きざみネギとみょうがと青じそ、一味唐辛子が最強の組み合わせです。

そうめんを茹で、冷水で冷やしてから氷水の入った器に入れます。

付け汁を小鉢に入れ、薬味を加え、さあ、冷たいところを味わってください。幸せな気分になります。

山形さくら町病院 療食科 調理師 佐藤 栄

上山病院 病院機能評価認定証を交付されました。

2009/11/30

上山病院は、平成21年3月16日付けで、財団法人日本医療機能評価機構より病院機能評価(Ver.5)の認定証を交付されました。この認定証は、同機構が当院の病院機能を審査し、所定の認定基準を達成している医療機関の証として交付されたものです。

医療サービスは、医師や看護師など様々な専門職の職員のチームワークによって担われておりますが、組織としての医療機関が有効に機能しているかどうかを判断するため、次のような項目について審査を受けました。

上山病院は、今後とも、病院機能評価認定病院としての自覚を持ち、地域のための病院づくりを進めてまいります。

あららぎの里記念講演会のお知らせ

2009/11/30

あららぎの里では、開所10年の記念講演と認知症の相談会を開催いたします。どなたでも参加できます。多数のご参加をお待ちしております。

日時

8月30日(日) 9時~12時 (アトラクション、講演、相談会)

会場

上山病院あららぎの里

講演

「認知症の治療と対応」

講師

あららぎの里所長 医師 村岡 義明

連絡先

023-672-2850

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