こころの宅配便 あいあい

2009冬号No54

からだ 日焼けとシミ

2010/02/11

「シミ」。女性の方は、気になりますね。いわゆる「シミ」は、おおざっぱに分けると、4種類になります。

  1. 老人性色素斑
  2. 雀卵斑
  3. 肝斑
  4. 炎症性色素沈着

まず雀卵斑とは、ソバカスと呼ばれる、遺伝的なものです。鼻を中心に、数ミリまでの小さなシミが多発します。肝斑は、女性ホルモンのバランスの乱れが主な原因です。頬を中心に、境界がはっきりしたシミが、左右対称に出来ることが多いです。炎症性色素沈着は、ニキビなどの、炎症が出来た後に出来るシミです。

さて、老人性色素斑です。先に挙げた4種類の中では、最もポピュラーなシミです。褐色から黒褐色で、大小様々なシミが、頬を中心にみられることが多いです。いわゆる日焼けによって起こるものなので、今回はこのシミについて詳しく書きましょう。

このシミは、毎日毎日の紫外線の積み重ねで、皮膚が少しずつ変化してしまった結果と考えてよいと思います。顕微鏡で見てみると、皮膚の中でメラニンが増えているばかりでなく、表皮全体が厚くなるなど、皮膚の形自体も若干変化してしまっています。幼少時から浴びた紫外線は、皮膚の中に少しずつダメージを与え、そのダメージは少しずつ蓄積されていきます。それが、ある一定レベルを超えたとき、老人性色素斑として発生するのです。一定レベル以上からは突然あふれだすようにシミになるので、殆どの方が「突然出来た」と慌てる事が多いのです。40代ぐらいから、ひどい日焼けをした直後でなくとも、どんどんシミが出てくるようになります。それは、一定レベルを超えるのが、ちょうど40代ぐらいからだからです。尚、「美白化粧品」は、メラニンが作られる過程から沈着までを阻止するものです。ですから、完成したシミには、残念ながら効きません。これは、あくまでも「日焼けによるシミ、ソバカスを『防ぐ』」為のものであることを忘れないで下さいね。

山形さくら町病院 高畠 有理

わたしの作品 革細工(レザークラフト)

2010/02/11

現在、作業療法で革細工作りに取り組んでいらっしやる方々にうかがいました。

①始めたきっかけ ②苦労した点 ③良かった点 ④作品の使い道 ⑤その他何でもどうぞ

初挑戦のAさん(男性)

  1. 物を作る経験はなかったのですが、ストラップならできそう、と挑戦しました。
  2. 刻印を均等に打つ所
  3. 染めたらきれいに仕上がりうれしい
  4. 家族へのプレゼント
  5. 集中すると嫌なことから解放されます。毎日色々な事をやってみたいです

ベルト・財布にレベルアップBさん(男性)

  1. 作業療法士のすすめ
  2. 連続した模様をつけるのが難しいが楽しい
  3. 連続した模様をつけるのが難しいが楽しい
  4. …? 大事に保管中
  5. 今は別の作業で作品を作っている

超大作!バック制作中Cさん(女性)

  1. 作業療法で知り、小物から始めた。
  2. 全部すごく時間がかかってます。
  3. 大変でもきれいにできていくのを見るとうれしい。
  4. もちろん自分用!
  5. 完成までがんばります!

「自分で出来っべか」「大変そう」とおそるおそる始めても「できた!」「かっこいい」と次々に意欲を燃やす方も多いのがこの革細工。使うほど味のでる革製品、愛着もひとしお。草と道具の扱いをちょっと覚えると、お子さんからご高齢の方まで、難易度を変えて行うことができます。

自分用に贈り物に、普段使いの小物から始めるのがおススメ。色々挑戦したくなるようですよ・・・という私達も皆さんと「革」を楽しみ、試行錯誤して腕を磨いている真最中!

作業療法士 奥山典子

認知症のリハビリ ~ 予防と対策 ~

2010/02/11

「認知症」はだれにでもおこりうる可能性のある脳の病気です。病院や施設では専門家がチームをくんで看護やリハビリを行い認知症の進行を遅らせ症状を改善するよう、またご家族の介護負担を軽減できるようにサポートしています。

認知症になると家の中にとじこもる生活が多くなりがちです。そのような状態が長く続くとものを考えたり判断したりする精神機能や活動意欲などがどんどん衰えていき症状の進行をはやめてしまうことになります。そこで日常生活では次のことにこころがけましょう。

①生活のリズムづくり

生活習慣を見直しメリハリのある暮らしをおくりましょう
(掃除・家事・庭仕事・畑仕事など)

②社会とのつながりをもつ

とじこもり、寝たきりを防ぎ生活空間を広げましょう
(地域活動やサークルヘの参加・保健・福祉サービスの利用など)

③楽しみをみつける、ふやす

気分転換をしてストレスをためこみすぎないようにしましょう
(カラオケ・スポーツ・手芸・茶話会など)

④適度に体を動かす

自分のできる範囲で継続できるものをみつけてみましょう
(ラジオ体操・ストレッチ・散歩など)

最近「脳トレ(脳力トレーニング)」という言葉をよく耳にしますが脳トレとは、脳機能や記憶力、創造性、学習能力など各種知的能力を向上させるためのトレーニング法で認知症のリハビリにも多く取り入れられています。体を使うことは脳を使っているのと同様で、手を使っている時には手だけが勝手に動いているのではなく頭で一度考えてから手に命令を送り動かし行動しています。

脳トレの方法としてゲームソフトや計算法、ぬりえなどさまざまなものも販売されています。自分の興味あるものから始めてみてはいかがでしょうか。はじめからうまくできるできないはあまり気にせず楽しみながら頭を使う時間を少し増やしてみましょう。

わざわざお金を出してまで…という方に時間や場所を選ばずすぐにできる指体操をおすすめします。

山形さくら町病院 田村 良子

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